ウィーンの風@神戸倶楽部

昨夜遅く沖縄から神戸空港着。翌6月25日(日)に同プログラムを「神戸倶楽部」で演奏。

朝は、早めに会場入りし、調律が終わるまでの間、しばし散策を楽しみました。西日本で最初の外国人クラブとして知られる「神戸倶楽部」の設立は1869年。ちょうどブラームスがウィーンで活躍を始めた頃です。風格ある佇まいの中で深呼吸。気持ちが落ち着いてきました。

紫陽花が咲き、緑豊かな静寂の中で弾くモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス。

アンコールも昨日と同じ3曲、、、と安心しきっていた私に、ペーターさんの一言。今日のアンコールは「愛の悲しみ」でなくて「美しきロスマリン」で行ってみよう!クライスラーのウィーン三部作は、我々のレパートリーとしていつでも弾けるようにしておこうぜ!という提案。
提案は素晴らしいけれど本番前にいきなり・・・。前もって予定を決める日本式でなく、その朝の気分で決めるのがウィーン流?!油断大敵を肝に銘じました。

ペーターさんにとっては82年前に生まれた時から身に染みているウィンナーワルツの独特のリズム、緩急の自在な変化、いたずらっぽい余裕の笑顔で客席を魅了。
私にとって、ウィーンの風に吹かれた(時には吹き飛ばされそうになった?!)3日間でした。

今年は、お正月にウド・ツヴェルファーさん率いるウィーン・サロン・オーケストラとのニューイヤーコンサートに始まり、3月にイタリアのマリステラ・パテッツィさんとのデュオ。そして今回のペーター・ヴェヒターさん。明日は、オノフリさん率いるハイドンフィルとの初合わせ。音楽を心底楽しむヨーロッパの個性的な音楽家達との共演が続いています。

Kei-Musikfreudeの永丘恵子さん、ペーターさんご夫妻と記念撮影。「2023年ウィーンの風 ペーター・ヴェヒターヴァイオリンリサイタル」無事神戸公演も終了。「ありがとう!またね~~!」と再会を約束し、明日の大学出講のため急ぎ新幹線に飛び乗りました。

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