「自然の中へ」 by エンリコ・オノフリ

7月2日(日)のハイドン・フィルとの公演のリハーサル。今回の協演はモーツァルトのピアノ協奏曲第9番《ジュナミ》。

このチラシのオノフリさんのお顔はなんとも怖そうに見えますが、実際のオノフリさんは、気さくで温かい笑顔。

リハーサルは、英語、ドイツ語、イタリア語が飛び交い、丁寧に返しながら進みました。この曲の持つチャーミングな魅力を引き出し、生き生きとしたリズムで音楽を作るマエストロとの合わせは、エキサイティングな時間でした。コンサートマスターのダニエルさんはじめ、オーケストラのメンバーの皆さんもハードスケジュールにもかかわらず、エネルギー全開。

私の前の時間は今回のツアーのソリストの一人、ウィーン・フィルのワルター・アウアーさんがリハーサル中。モーツァルトのフルート協奏曲第2番を美しく輝かしい音色で奏でておられ、引き込まれてしまいました。

常に朗々とした声で歌いながら音楽を示していくオノフリさん。オペラのシーンや様々なキャラクターが次々に登場。思わず爆笑してしまう表情やジーンとくる演技力。さすが歌の国イタリア!

何年も前から自然の中で暮らしている、というオノフリさん。2018年録音の INTO NATUREに入っているヴィヴァルディの《四季》を聴くと、春夏秋冬の息吹が透明感の中から伝わってくるかのよう。

今週末の紀尾井ホールの公演では、ミヒャエル・ハイドン交響曲第39番で始まり、モーツァルトの《ジュナミ》、後半がベートーヴェン《運命》というプログラム。明日は雨の予想のため、本日、愛器ベーゼンドルファー280VC「ピラミッドマホガニー」を早めに搬出。プロフェッショナルの技術者の皆様のおかげで、紀尾井に向けて無事出発しました。

皆様のご来場お待ちしております。

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