春を呼ぶコンサート

大雪の被害のニュースを聞く度、胸が痛みます。私自身24歳の時、豪雪の年の青森で雪かきをした日々のことを思い出しています。
家の前に積もった雪で1階からは外が見えなくなったり、「ママさんダンプ」で雪を運び川に捨てにいったり、屋根に上って雪下ろしをしたり・・・。
「春への憧れ」は、音楽ではなく、切実な願いでした。

今年は、寒波の到来が続き、立春を過ぎても厚手のコートが手放せません。
そんな折、横浜市大倉山記念館で「春を呼ぶコンサート」に出演させていただきました。

朝一番にホール入りしてくださった調律師さんからは「心臓破りの坂を上り記念館に到着。ホールは暖房が入っていても15度。湿度24パーセント。寒いです。」というLINEメール。ご苦労かけました。

大倉山記念館は、長野宇平治氏の設計により昭和七年に建築された歴史的建物。大倉邦彦氏設立の大倉精神文化研究所の本館として建てられたそうです。
ギリシャのパルテノン神殿を彷彿とさせる厳かな正面玄関。

入口へ続く階段と回廊。

美しい木製の柱、窓からの木漏れ日。。。独特の落ち着いた雰囲気の空間でした。


(撮影:大賀敏さん)

コンサートは2部構成。

第1部「ピアノで遊ぼう」では、子供達が一人ずつステージに上がり、演奏をまじかで見て、聴いて。ピアノの下にもぐり響板から伝わる音を直に感じたり、
たくさんの弦やハンマーの動きを見たり、・・・。可愛い子供達が目を輝かせてピアノに興味を持ってくれたのは嬉しいことでした。

第2部は「ピアノを楽しもう」。聴いてくださるお客様の響きへの集中、音楽への共感が、明らかにパンデミック前より強まったように感じています。音楽の力によって結ばれ、響きの糸で繋がる・・感謝の時間でした。

お世話になりました世古壽實さんはじめ「NPOマリゴールドの魔法」の皆様、ありがとうございました。

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