PTNAピアノコンペティション全国大会G級

大学の一斉休暇が終わり、夏期講習会や授業関連のメールがバシバシ入り始めました。マスタークラスやレッスン、諸々の打ち合わせなどが続き、夏休みにゆっくり読もうと思っていた長編の本、時間を作って見に行こうと思っていた映画などは全く手つかずの状態です。主人も関西を直撃した台風対応に追われお盆休み返上。酷暑の今夏は慌ただしく過ぎてしまい、気づけばあと10日で9月・・・。

今日は毎年の恒例行事、PTNAピアノコンペティション全国大会の審査でした。朝9時半から夜8時半まで第一生命ホールにおいて12名の参加者の皆さんの演奏を聞かせていただきました。

G級は22歳以下というカテゴリー。中学生から大学生まで幅広い年齢層。難曲をいとも楽々と弾き切る驚くべきテクニックの強者、のびのびと自然な演奏スタイルで将来が楽しみな才能・・・。

審査委員長は杉本安子先生。阿部裕之先生、大嶺未来先生、菅原望先生、田村響先生とご一緒させていただきました。田村響先生のスマホ自撮りで審査員集合写真!

海外からの招聘審査員とエレベーターの待ち時間に記念撮影パチリ。

左端のロナン・オホラ先生(イギリス、ギルドホール音楽演劇学校主任教授)、中央のヴォイチェフ・シフィタワ先生(ポーランド、ワルシャワ・ショパン音大教授、ショパン国際ピアノコンクール審査員)、右のウィリアム・グラント・ナボレ先生(イタリアコモ湖国際アカデミー主宰)。

休憩時間に、シフィタワ先生とはプレイエルなど歴史的楽器のことで話が弾みました。先生も、お持ちのオリジナルのプレイエル・ピアニーノから多くのインスピレーションを受けておられるとのこと。ポーランドの美しい秋の風景に感動した話をすると「東京の方が好きだ。どこを見てもスケールが大きい!しかもすごくいいホールがいっぱいある!」と笑っておられました。ロナン先生は「日本のコンクールの数学的な正確さと迅速な運営には本当驚くよ。これまでいろんな国のコンクール行ったけど、えらく待たされたりすることが多い。日本はほとんど待つことが無い。」と。

日本の先生は、背筋を伸ばしきちんと演奏を聞き、全出場者に対し、その努力を讃え、演奏者がステージの袖に入るまで温かい拍手を送り続けるのに対し、ヨーロッパチームの先生方ははっきりした感情表現。気に入った演奏には割れんばかりの拍手をし大きく頷く一方、大切な音をないがしろにするような演奏には両手を広げて怒りのジェスチャー。雑な音に対しては「こりゃあかん」とばかりに首を捻ったり・・・。喜怒哀楽、好き嫌いをはっきりと示しておられました。

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