演奏研究所

演奏研究所「楽譜を読むチカラ」が4月からスタート。
国立音大SPCで、隔週水曜日に行われることになり、研究所員の一人として参加させていただいております。
前回の久保田慶一先生のカール・フィリップ・エマヌエル・バッハのお話に続いて、今日は、大塚直哉先生のバッハの演奏法。
チェンバロを使っての公開レッスンを中心に行われました。

楽譜という記号から何を読み解き、それをどう表現につなげていくのか、単なる研究にとどまらず、いかに演奏につなげていくか、が命題です。
楽譜からアフェクトを感じ、それに歌詞をつけたり、ジェスチャー(身振り)や言葉を感じ、否定しているのか、あるいは納得しているのか、など表情をつけたり、一つの楽譜からは多様な可能性が生まれます。

久保田先生の会では、ご出席の東川清一先生と学会でのやりとりのような雰囲気を呈し、その議論の中からエマヌエル・バッハの人間像が浮かび上がってきました。森先生のチェンバロについてのお話では、物理的な図解も交え、普段弾いている楽器の響きについて、あらためて考える機会となりました。

私は、7月にモーツァルトについて担当させていただく予定です。
エマヌエル・バッハ、ヨハン・クリスティアン・バッハ、モーツァルトのピアノ・トリオを弾かせていただきます。弾き比べるのが楽しみです。

コメント