WOMAN IN GOLD

昨日、大学では前期最終授業が終わりました。皆、夏バテせずに元気な笑顔で9月に再会しましょう!
今日は霞が関の法曹会館で開催されました東京キワニスクラブ第2260回例会で講演をさせていただきました。
題して「音楽の力」。モーツァルト効果について、ベートーヴェンの音楽観、機能和声と倍音、人口と同じ数だけ民謡がある音楽大国ラトヴィアのこと、合唱の魅力、神戸で20年歌い継がれてきた「幸せ運べるように」のことなど。。。
午後は中野坂上に移動。ベーゼンドルファー・ショールームへ。
280VCを久しぶりに触らせていただきましたが、吸い付くような敏感なタッチになっており、驚きました。
アンドラーシュ・シフ氏がこの楽器を使って日本ツアーを行われてから、さらに細やかなピアニッシモのタッチを掬い上げてくれる楽器に深化。
9月8日にサントリーホール(ブルーローズ)でのリサイタルで弾かせていただく予定です。お時間ありましたら、ぜひウィーンナー・トーンをお聴きくださいませ。
続いて最新モデルクリムトwoman in Gold を試弾。
image
目にも耳にも美しい楽器です。屋根の内側に描かれた「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I」。
コロコロとしたまろやかな響きです。搭載されているのはもちろん現代のアクションですが、何故か私が愛用しているピアノのひとつ、1911年製のベーゼンドルファーと共通の、古き佳き時代のウィーンの香りが漂うように感じました。現代のイギリス式アクションを弾いているのに、どこかウィーンナ・アクションの軽やかさが残っているような、、、。
来年はクリムトの没後100年。この限定25台のクリムトモデルがお嫁に行く先が気になります。
映画、woman in Gold から名付けられたこのモデル。映画のほうも見てみたくなりました。
ゴージャスなアデーレさんは、まだしばらく東京ショールームにて微笑んでおられます。ご興味のある方、必見(必聴)です。

コメント