熊本・鹿児島の豪雨

熊本、鹿児島が、数十年に一度の記録的な豪雨に見舞われ、その被害のニュースが入り、心が痛みます。
「危険ですから川の様子を見に行かないでください。」という当然至極のアナウンスに続き、「命が少しでも助かる可能性のある行動をしてください。」という恐ろしい呼びかけが繰り返されました。

なぜこんなに一度に大量の雨が降るのか、このような状況にならないようにすることはできないのか、、、自然の恐ろしさをあらためて感じます。懸命の救助活動が続いている中、土砂崩れや二次災害が起きないよう、願うばかりです。

数年前、熊本のピアノの先生方と楽しい交流をさせていただいたり、鹿児島に友人と旅に出た日のことが思い出されます。明るく活気ある熊本の言葉に元気をいただき、スケールの大きな鹿児島の自然に癒されました。
人に多くの恵みをもたらす大自然が豹変する瞬間を目の当たりにするのは、いたたまれない思いです。

夕方、テレビの中継を聞いていて耳を疑いました。「先ほどまで強く降っていたのですが、今、雨が小雨になってしまいました!」
「小雨になりました。」ではなく「なってしまいました。」なのです。テレビの画面で、殴りつけるような激しい雨の映像をお届けしたかった。。。ということなのでしょうか。
ありのままの情報を伝える前に、こういう情報を伝えたい、、、というイメージが先にあったとすれば、ジャーナリストとしていかがなものか、、、。
そして「10人程度が、、、、」という乱暴な表現にも悲しみを感じます。

中継に当たっている人も疲れ、混乱状況の中でつい出てしまった言葉かもしれない、、、私がそういう細かいことに目くじらを立てる「おばさん」になってしまったのかも・・・と思った瞬間、次の一言。

「今、ヘリコプターで救助をしているところです。あ!今、おばさんが引き上げられました。」の言葉に唖然としました。

美しい日本語を話すことは難しいこと。突然に出番が来たときに普段の言葉が出てしまうのかもしれません。
私自身も心無い言葉を発しないよう、気を付けていかなければ。。。と思いました。

現地では不安の中、避難所に一晩明かした方も多くおられることと思います。一日も早く無事にご自宅に戻れますよう、祈っております。

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