福岡県同調会、国立音大共催コンサート

あいれふホールに到着。
室内楽には、ちょうど良い大きさのホールです。
澤カルテットも毎年、このホールでコンサートをなさっているそうです。
ヴァイオリンの大関博明先生のリハーサルを客席から拝聴。美しくまろやかな響きで思わず聞き惚れてしまいました。

ステージは、まず卒業生によるコンサート。はつらつとした演奏が続きます。
つづいての室内楽は、まずモーツァルトのディヴェルティメントK563、続いてケーゲルシュタット・トリオ。
どちらも変ホ長調で、フラット3つの調を3人で奏でる、という、「3」にこだわったコンサートになりました。
礒山雅先生の企画とお話によって、モーツァルトにも、そして音楽にも近づけいていけることを、毎回出演させていただくたびに感じます。
この同調会コンサート。私は、これまで二重奏、三重奏、四重奏、と経験させていただきました。
二人が見詰め合いながら進む二重奏、
形やそのときどきでの役割分担がはっきりしていて、形がすっきりと出来上がっている四重奏、
三重奏では、遊び心があふれているように感じます。
さまざまな楽器構成の中で、ピアノという楽器がそれぞれ異なったありようで生かされている、モーツァルトの室内楽の世界。
モーツァルトの音づくりの巧みさに感服します。

後半のオペラのコーナー。今回はドン。ジョヴァンニ。
声楽陣は黒田博、久保田真澄、長谷川 顯、澤畑恵美の各氏という豪華メンバー。
今回は、地獄落ちのシーンでラストです。
悪者が地獄に落ちて、めでたし、めでたしの重唱で終わるより、地獄落ちでいきなり終わるほうが感動した、という意見もたくさん聞きました。
ニ短調のピアノ協奏曲も、ニ長調に転調せず、短調のドラマのまま幕を閉じたい、と思ったことがありました。
長調で終わる方がモーツァルト的なのか、みなさま、どのように思われますか?

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