モーツァルトの装飾法と即興演奏

西新宿、住友ビルの朝日カルチャーセンターでモーツァルトの講座。
久しぶりの午前中の講座です。
モーツァルトの装飾法と即興演奏をテーマに、ロンドやソナタ、それにコンチェルトなどを題材にお話を交え、弾かせていただきました。
午前中からモーツァルトのために出かけようという、かなりの熱心なみなさんが聴きに来てくださりました。
即興で行ったであろうモーツァルトの装飾、それら宙に消えてしまったモーツァルトの音を、さまざまな材料や物的証拠などを手がかりに追跡しようという、まるで刑事ものか推理小説のような世界です。

でもモーツァルトは、200年以上前の人であるにもかかわらず、以外に手掛かりを多く残してくれているほうかもしれません。
モーツァルトは当時の人々から見捨てられ、困窮のうちに亡くなった、という見方がよく唱えられますが、そうではないでしょう。
存命当時から、有名人で注目されていたからこそ、そのスコア、手紙、記録が後世の人たちによって大切に守られ、今日に伝えられてきたのだと思います。
そのような手がかりを頼りにイマジネーションをふくらませながら、これからも、モーツァルト探しの旅は続きそうです。

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