前回の5回のシリーズに続き、「続・作曲家別演奏法」の講座です。
今回は、前回のシリーズのあとにいただいたリクエスト曲を含め、選曲させていただきました。
今日は、ベートーヴェンの「悲愴」「テレーゼ」、シューベルトの「楽興のとき ヘ短調」
ウィーンで活躍した同時代人2人の個性の違いにもスポットを当てながら、レッスン上での留意点、曲へのアプローチ、楽譜からいかに「音楽」を読み取り、それを実際の演奏につなげていくか、について演奏をまじえてお話させていただきました。
2時間、全員がスコアを手に、こまかく書き込んでいかれます。
いつもながら最初の曲ですでに半分くらい時間があっという間に過ぎてしまいそうになり、名曲に熱中してついつい時間を忘れてしまう自分と時間内に終わらせるよう時間配分し全体設計をしなければ・・・というもう一人の自分との戦いのような感じです。
これからあと4回続きます。どうぞよろしくお願いいたします。
質問し忘れてしまったことや講座の進め方についてのご意見などありましたら、書き込みをお願いいたします。
コメント
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
1.
悩んで、あちらこちらの解釈を少しずつミックスしたりせず、自分の信念を持って演奏するべきということですね。
全ての曲において言える事ですね、よく心に刻んでおきます。
2.
わざわざありがとうございます。
早速手に入れて、少しでも予習しておきたいと思います。
今後も期待しています!
次回のメンデルスゾーンは、ペーターズ版を使わせていただく予定です。
早速のコメント、ありがとうございます!
1,この箇所もそうですが、ベートーヴェンは、クレッシェンドしたあと、スビト・ピアノ(突然に弱音)にする箇所がたくさんあります。そのクレッシェンドをどのくらいのディナーミクにまで上げるかは、曲全体のイメージをどうとらえるか、あるいはその箇所をどういうふうにとらえるか、奏者の解釈、判断に委ねられます。
かなり大胆に強音までもっていって突然弱音にする、というような「驚き」を伴ったスビト・ピアノもあれば、しなやかな皮膚呼吸のような微妙な変化という可能性もあり、そのどちらを選ぶかは、奏者のセンスによって変わってきます。その際、自分が選んだ解釈を勇気を持って思い切りよく表現することが大切だと思うのです。たとえば2人のピアニストが全く逆の演奏をしていたとします。どちらもそれぞれに説得力がある演奏で感動を呼ぶ表現だとしても、もしも、この2人の解釈を足して2で割ったような演奏をすると、当然ながら全くつまらない演奏になってしまいます。
ディナーミクに関しても奏者の判断に委ねられている箇所などは、迷いながらどっちつかずの表現になるのではなく、自ら選んだ解釈を自信を持って思い切って表現することが大切だと思います。
前シリーズから聴講しています。
初のベートーヴェン、陥りやすいミスの具体例や、
トリルの練習方法など、納得させられっぱなしの2時間。
正に「一歩上を目指す」演奏法、
とても聴き応えのある充実した講義でした。
時間は予定通りなのだと思っていました。
元々、テレーゼは1楽章のみ、シューベルトは前回の続きでしたので
悲愴ソナタがメインになっていて、とても良い配分でした。
今回シリーズの講座パンフレットを見たら
リクエストした曲を扱ってくださる予定になっていて、とても嬉しいです。
ありがとうございます。
今からとても楽しみにしています。
質問をここでも受けて下さるというので挙げてみました。
お手数ですが、お返事戴けたら幸いです。
1.
帰宅後、早速復習をしてみたのですが、悲愴の3楽章で
「49小節目:どっちつかずのcresc.にならないように」
とメモしてあるのですが、もう一度解説して戴けるとありがたいです。
「解釈とは選ぶこと」、「チャーミングに弾くか、それとも・・・」
という言葉が頭をかすめるのですが、その先の内容がよく思い出せません。
2.
次回はメンデルスゾーンですが、譜面を持っていないのでこの機会に購入しようと思っています。
それぞれ良い点があると思いますが、お勧めの楽譜があったらご教示下さると助かります。