神戸・新春国際親善パーティー

神戸のクラウンパレスホテルにおいて開催されました「新春国際親善パーティ」に出席させていただきました。

会場は、関西駐在の各国総領事、外資系企業で活躍しておられる皆様、民族衣装を身に着けた女性など170人ほどが集まっておられ、国際都市神戸の華やいだ雰囲気と活気にあふれていました。

初めに主人は、iPS細胞を使った世界初の臨床研究が神戸で始まったり、ヴィッセル神戸の活躍、関西初のアンパンマンこどもミュージアムのオープンなど、昨年の明るい話題に触れ、成長の原動力として未来に向けた都市の創造を願う挨拶をしました。

大澤和士神戸市会議長のご挨拶に続き、神戸市合唱団がヨハン・シュトラウスの歌、神戸市歌などを披露され、パトリック・リネハン駐大阪・神戸米国総領事が乾杯の音頭をとられました。

リネハン総領事には、会が始まる前、控室でお会いしたのですが、素晴らしく流暢で完璧な日本語を話されておられ、驚きました。札幌などの都市も含め12年ほど日本にいらしゃるそうです。ところが、マイクの前に立たれ、グラスを片手に、突然、控室とは別人のようなたどたどしい日本語で「ワタシハアメリカソウリョウジダ。」と自己紹介され、「ココカラハ英語で・・・」と英語に切り替えられ、会場は爆笑。和やかなスタートになりました。

会場におられる通訳の方たちの仕事を奪わない、という理由と、たどたどしい日本語を話すことで場を和ませる、という両方の意図で、あえてそのようになさったのかもしれません。さすが、すごい気配り!と感じ入りました。

これまで演奏旅行などで訪れた国の領事の皆様にもお会いでき、文化のこと、街のことなどいろいろ教えていただき、楽しいひとときでした。

国際的なパーティーで記憶に残っているものの一つに、数年前ホテルで行われた盛大なラトヴィア建国記念日の祝賀パーティーがあります。なぜ印象的かと申しますと、始まりの挨拶も終わりの挨拶も余興もなく、ただ皆が集い、喜び、語り、飲み、お食事をいただき・・・が続くのみなのです。日本でのパーティーは、スピーチや趣向をこらした盛りだくさんの余興などが定番ですが、それが全くないことに驚きました。

もともとパーティーの目的は、人と人が出会うこと。人が人を紹介し、新しい出会いがあること。そして友人と語り合うこと。それ以外の要素を入れないというスタイルです。歓談の途中に、スピーチや余興が入れば、そこで語り合うのを中断しなければならなかったり、あるいは、余興を無視してそれに負けない大きな声で話し続ける人もおられるかもしれません。

今日の会は、そういうことがなく、シンプルなものでした。それゆえ、バラエティーに富んだ話題がさえぎられることなく、豊かな国際色が印象に残る時間となりました。

神戸に住んでおられるたくさんの外国の皆様にとっても、神戸が暮らしやすく、魅力的な街であり続けることができますように・・・と願ったひとときでした。

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