神戸・丸萬にて

ニューイヤーコンサートでモーツァルトを弾いて始まった未年の今年。1月は新年の行事が続きました。1月29日には、神戸芸術センターで行われた「真神戸倶楽部 新年会」に出席。夜景の見えるペントハウスには、外国からのお客様もまじり、経済界、画壇、アーティスト、カフェのオーナー、ファッション界など各界のお客様が集っていました。普段、音楽の世界の中で活動する私にとり、ほかの分野の皆様のお話をお聞きできる時間は貴重で、刺激的です。

また31日は、新春を寿ぐ「相聞奏華」の集いが北野ガーデンでありました。会場には、吉田泰巳先生はじめ嵯峨御流神戸クラブの皆様のお花が飾られ、華やかな雰囲気。神戸市花ということで挿花された紫陽花!今は、梅雨時でなくとも入手可能なのだとか。吉田先生のお話では、平安時代の紫陽花は もともと渋い紫色だけだったそうですが、ヨーロッパに渡り、逆輸入されることによって、現代のような変化に富んだ色合いの紫陽花が生まれたそうです。様々な色を持ち、複雑な魅力を放つ神戸にふさわしいお花と言えましょう。

会場には、華道、能楽、陶芸、舞踊、デザイン、文筆家、書家、政治家、建築家、声楽家、演奏家、宮司さん、、、、など多くの皆様が一堂に。久しぶりにお会いできた旧友、お世話になりながら普段なかなかお会いできない先生など、短い時間ながら旧交を温めることができました。

今日から2月に入り、もうすぐ立春。
夕方、少しの自由時間がとれ、湊川神社をお参りしたあと「丸萬」へ。夫は七五三の湊川神社参拝の頃から、この界隈はくまなく歩いていたようです。丸萬の「きずし」、「厚焼きたまご」、「なまこ」、「えびの箱寿司」、「茶碗蒸し」、、、どれも美味しく身も心も温まります。そして気取らず、いつも温かく迎えてくださるお店の居心地の良さは、引きも切らずに次々と訪れるお客さんの賑わいが証明しています。

体型も性格も決して「丸い」とは言えない夫が、「丸萬」の暖簾をくぐり、常連さんと挨拶をしたり、初めてお会いするお客様と「小学校が一緒!」という理由だけで、和気藹々と昔話に花を咲かせたりするのを見るのは楽しいものです。怒涛の一年を振り返りながら、今日は夫にとって、いい誕生日になった・・・と思った次第です。

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