ヴァイオリン二重奏

ピアノ・デュオ、ピアノ連弾は馴染みのあるジャンルですが、生で聴く機会が多くはないヴァイオリン二重奏のコンサート。スタジオリエトポスト(東村山)で行われた谷本潤さん、唐木田晴さんのお二人によるヴァイオリン二重奏演奏会にお伺いしました。

フランス18世紀バロックのジャン・マリー・ルクレール(2つのヴァイオリンのためのソナタ)、ドイツロマン派のルイ・シュポア(2つのヴァイオリンのためのソナタ 作品39-1、作品67-2)、ドイツ後期ロマン派のマックス・レーガー(2つのヴァイオリンのためのアレグロ)の4曲。様式の変遷とヴァイオリン・デュオの魅力を楽しむプログラムで構成されていました。

客席から見て左に第1ヴァイオリン、右に第2ヴァイオリン奏者が立つのですが、どちらが旋律、どちらが伴奏ということなく、2声それぞれが対等に進行していきます。インヴェンションが立体的に浮かび上がってくる面白さ。

ロシアに学んだ谷本さんは毎年ロシア語で論文を執筆する学者肌の演奏家。ロシアにご友人も多い谷本さんにとって、今の国際情勢は本当に辛く苦しく重い毎日とのこと。普通に友達と話をしたり会ったり、ということができないことが悲しいと仰います。アンコールにはウクライナの小品を演奏されました。

演奏会後、親友と狭山公園に足を伸ばしました。夕方の散歩を楽しむドイツ人親子、ワンちゃんの散歩をしているご婦人、、、。微笑の中のひととき、自然を楽しむ時間を日常としておられる感じでした。

午後6時半。運よく多摩湖に沈む美しい夕陽を眺めることができました。

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