よりそう1.17

1月17日で阪神・淡路大震災から30年。神戸「東遊園地」で追悼の集いが行われました。今年の灯篭の文字は「よりそう」でした。

第2の神戸市歌でもある「しあわせ運べるように」が心によりそう歌として歌い継がれています。
これまで度々伴奏をしてきましたが、いつも五線譜が涙で見えなくなる、特別な歌です。

「神戸には地震はおきない」と、結婚した頃、主人の両親がよく言っていたのを覚えています。
突然の大震災に見舞われた義母の「戦争の時より怖かった」という言葉が忘れられません。

震災を知らない世代が増えてきたことは事実ですが、先日1月13日にノエビアスタジアム神戸で行われた「はたちを祝う会」の式典は、8800人の新成人の黙祷で始まりました。震災に遭われた方への祈りの気持ちが受け継がれていることを感じています。

そして塗炭の苦しみを味わった神戸では、臨時給水システムや送水管地下配備、防潮堤の整備など防災力強化のための事業が推し進められてきました。

1978年に制定された「大規模地震対策特別措置法」は、駿河湾沖を震源とする東海地震を想定したものでしたが、制定後、実際に起こった巨大地震は、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震などでした。

南海トラフ予想が発表されましたが、いつ、どこで起きるかわからない災害に備えなければならないことをあらためて考える今日この頃です。

冬は空気が澄んでいて夕焼けも月の光もとびきり美しい。この美しい自然が災害に変わる時、人にできることは・・・。一日一日の無事に感謝し、今できることを精一杯、努めていきたいと思います。

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