湯浅勇治先生・指揮セミナー

指揮の湯浅勇治先生による指揮セミナーに伺いました。
暮れからお正月にかけて行われたセミナーの最終日です。

いわゆる、おいっちに、おいっちに、とか、三角に振る指揮法とはまったく異なる先生独自のセミナーです。
「振る」という行為の前に音楽の何を伝えるのか、その原点に立ち、徹底的にしごかれます。

フーガでは、速いテンポだと人の耳はついていけない、けれど、どんどん進め、というような場所でノタノタやって前に進まない演奏は、聴いていてまどろっこしくて音楽にならない、
その音がどういう音なのか、そこの音楽はどういう音楽なのか、ヴィジョンをはっきりと持て・・・ご指導が続きます。

取りあげられる曲はオーケストラの曲ですが、ピアノ弾きにとり、参考になることが満載です。
同じピアニッシモでもどういうピアニッシモなのか、フォルテでもどういう感情のフォルテなのか、五線紙からそれを読み取って初めて指揮という行為が成り立ちます。

レッスンが終わり、中華料理店へ。
4月6日に、紀尾井ホールで共演させていただく、指揮者の下野竜也さんと、同じテーブルを囲んで新年の乾杯をさせていただきました。

マエストロの注文の量はハンパじゃありません。
「このテーブルに餃子10人前ね」
「ごはんをばーんと大盛りで持ってきてちょうだい」
「空心菜炒め」「卵とトマト炒め」「八宝菜」・・・etc。
そして辛~い麻婆豆腐をご飯にのせ、酸っぱいスープでしめ。ふぅ。

話題は下へ上へと孫悟空のように飛び回り、大笑いの思い出話から哀しい話題までとどまるところを知りません。
でも「指揮者はオーケストラに助けられている。オーケストラからパワーをもらっている」
という謙虚な一言に一同、静まりかえりました。
エディションのことにしても
「僕らの世代はちょうど古いものと新しいものとの狭間にいる。古いものをも尊重し、新しいものと言ってもすぐに全面的に盲信するのではなく取捨選択をしていく」
という音楽への真摯な姿勢に感じ入りました。

コメント

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