紀尾井ホールでピアノ選び

来月6日のコンサートに向け、紀尾井ホールへピアノ選びに伺いました。
紀尾井ホールにはスタインウェイが2台あり、どちらの楽器を使うのか、決めなければなりません。
客席に誰もいないホールでピアノが2台おかれ、
「さあ、私たち2人のうち、どちらを選ぶの?」
という顔をした2台のスタインウェイに出迎えられます。

右を弾き、左を弾き、、、2、3回往復し、ほとんど直感で決断。
モーツァルトの軽やかさが出る、と感じた方を選びました。
あとでわかったことですが、ペーター・レーゼル氏が録音で使われたばかりの楽器だそうです。
このように、自分がコンサートで弾くときにつかるピアノは、すぐに決まることが多いです。弾くのは自分、プログラムはすでに決まっていますから。
けれど、ホールに購入するピアノの選定について判断を求められるときは迷いに迷います。
自分はこちらのほうがいいけれど、万人向きでない・・・。弾きにくいと感じる人もいるだろう・・・。ソロにはいいけれど、室内楽にはちょっと出すぎかな・・・。
とかいろいろ考えているうちに、時間がどんどん過ぎてしまうのです。
おまけに、セレクションルームとホールの音響の違いのことまで考えながら、となると、真剣になればなるほど、とても難しい作業です。

銀座のヤマハホールのリニューアルの際、バドラ・スコダ氏がウィーンでベーゼンドルファーを選定されたそうですが、
「ホールはどんな形か?」
と電話がかかってきたそうです。

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