「モーツァルトの美意識を探る」

アミューたちかわ大ホールで、地元立川市と国立音大の提携によるコンサートが開かれました。

調律がアップするのが、正午。
午後2時くらいまでは、自分ひとりでじっくりピアノと向き合い、音色を確かめたり、ホールの音響に慣れたり、、、とゆったりした時間が過ぎます。
昼食後、管楽器の先生方が次々に楽屋入りされて、4時ごろから開場までは、けっこう大忙しなのですが、それぞれ、豊富な経験を積んでこられたベテラン音楽家である先生方に囲まれて、大船に乗ったような気持ちで演奏させていただくことができる、国立音大のコンサートです。

今回のタイトルは、「響きあう友情と愛」。
前半は、室内楽、そして後半はオペラです。
モーツァルトの音楽が持っている「アンサンブル」の真髄があらわれる企画構成、礒山雅先生による見事なプログラムです。

ピアノの私は、ヴァイオリンの大関博明先生と、ヴァイオリン・ソナタ K379、そして、アルトの加納悦子先生、クラリネットの武田忠善先生と一緒に「セストのアリア」。
そして後半は、魔笛のフィナーレでグロッケンシュピールを弾きました。
また、ヴァイオリン・ソナタの演奏前に、礒山先生とモーツァルトのアンサンブルについてお話しさせいていただきました。

大関先生とは、何度もご一緒させていただいているので、毎回、先生の温かい胸を借りて弾かせていただいている感じです。
またドイツ仕込の安定した加納先生のアルトとフランスの風を思わせる自由な武田先生のクラリネットとご一緒する中で、即興的なスリルとモーツァルトの音符の遊びの精神を感じることが出来ました。

国立出身のピチピチ若手声楽家3人もKNABEで登場。
グロッケンシュピールの私は、彼女たちに連れられてピアノに行く・・・という演出。
カーテンコールでもパンツルックの3人は、私の手を引いて全力疾走?!で舞台へ。
ピアノ弾きのカーテンコールは、走ることは皆無ですから、
一瞬「え~?!そう来たか!」
と呆然としましたが、気持ちを切り替えて一緒にダッシュ。
舞台をドレス姿で走るなんて、考えてみると初めての経験です。転ばなくて良かった。。。

コメント

  1. nishisan より:

    骨折、しないで済んで何よりです。
    骨折り損が
    身にしみてます。