中村一郎さん「モーツァルト・旅先の風景」展覧会

銀座のギャラリー「くぼた」で開催されました中村一郎さんの個展にお邪魔させていただきました。
モーツァルトが訪れた街の風景が、柔らかな色合いで表現され、水の質感や風のそよぎを感じる数々の作品をゆったりとした空間で拝見させていただきました。

中村さんの目を通じて描かれたそれらの絵から、モーツァルトもおそらく見たであろう風景に想いを馳せ、その旅先で書かれた作品のメロディが浮かんだり、当時のモーツァルトの手紙の一節を思い出したり・・・。
ベルヴェデーレ宮殿やベルトラムカなど自分の心の中にある風景とも重なり、開場を回るうちに、中村さんと一緒に、また、モーツァルトと一緒に旅をしているような感覚になり、楽しいひとときでした。
中村さんは、売り上げのすべてを、朝日新聞厚生文化事業団に寄付されたそうです。

夕方からは、サントリーホールで行われた「全音楽界による音楽会」に伺いました。
東日本大震災チャリティコンサートは、最近多くありますが、規模の面でも出演者の数の面でも大がかりなコンサートでした。
倍賞千恵子さんらスター合唱団のメンバーがホール前に立ち、募金を呼びかけます。
リハーサルが大幅に長引いているようで、予定の30分遅れで開場。
オープニングとして、三枝成彰氏の「震災のためのレクイエム」がサントリーホール館長の堤剛さんのチェロで静かに奏された後、神楽坂女性合唱団、六本木男性合唱団倶楽部、コバケンとその仲間たちオーケストラなど、サントリーホールが狭く感じられるような出演者のみなさん。
募金総額の70パーセントが日本赤十字社に、30パーセントが福島県に寄付されました。

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