都立総合芸術高校:初訪問

子供の数が減り、母校の中学校が廃校になる、というニュースを聞き、同級生と「寂しいねぇ」と顔を見合わせたのが、つい最近。
先日跡地に行きますと、母校のあとは、別の新宿区の施設に変わっていました。

母校の高校は・・・というと
駒場東大前にあった、都立芸術高校が新宿に移り、総合芸術高校 として生まれ変わりました。
「総合芸術」とついたことで、バレーやミュージカルなども入り、クラシック一辺倒だった芸高の雰囲気とは異なったものになるのでしょう。
新しい校舎が近くにできる・・・ということで前から行ってみたかったのですが、思いがけずその機会が訪れました。

同窓会主催の美術展+演奏会が立ち上げられ、お声をかけていただき、演奏会に出演してきました。
題して「第1回 緋水フェスティバル」。
そういうわけできょう初めて、総合芸術高校 にお邪魔したのですが、小石川高校の跡地に建てられたという敷地はとても広く、新宿区内とは思えないほどの大きさです。ゆったりとした廊下、たくさんのレッスン室。
控室、レッスン室、500人以上収容の立派なホールと、あちこち迷路のような校舎を行き来しました。
楽屋は、さながら同窓会。わいわいがやがや。まるで高校の教室のようでした。
先輩、後輩たちと再会できるのは、タイムスリップしたような感激があります。
目や鼻のあたり、そして声に、当時の面影が蘇ります。
高校のとき綺麗だった人は、大人になってもやっぱり綺麗!
あこがれの先輩にもお会いできました。

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演奏会のトリを仰せつかり、リストの「2つの伝説」を弾き終え、懇親会場へ移動。

副校長の伊達崎先生がご挨拶で
「都立芸術高校のみなさん、ここを母校だと思っていつでも遊びにいらしてください」
とおっしゃってくださり、胸が熱くなりました。

実家にさえほとんど行けない生活を送っていますので、母校にふらっと遊びに行く・・・ということはおそらくそんなにないと思いますが、そういう場所がある、ということ自体が嬉しいことです。
共演した音楽家、審査員で隣同士になった先生、大学でお世話になっている先輩 ― 思いがけず、同じ高校の出身ということがわかり、話がはずむこともしばしば。
ぜひ、総芸になった芸高で再集合したいものです。

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