大安亭

ロダンなでしこジャパンの本拠地神戸で、選手のみなさんが、食材を買うことで知られる大安亭です。安くて新鮮な食材が豊富にそろう、地元神戸っ子に親しまれる市場の一つです。
今日は、100軒あまりあるすべてのお店にお伺いする機会を頂戴しました。

旬のワタリガニ、天然のクルマエビ、天ぷら、地鶏、和牛など、大きな冷蔵庫があれば、買いだめをしたくなるような品がずらりと並んでいます。

アーケードに軒を並べる商店街ですが、昔ながらの伝統を大切に受け継ぐ老舗に始まり、インターネット販売も行う現代的なお店まで、個性は様々。わくわくする楽しい時間でした。
大安亭の前に狸が一匹立っており、「ロダンの狸」と呼ばれています。

中国の古い熟語「魯の男子」からとられているそうです。「真似るのではなく、精神を学ぶ」という意味からとられた「ロダンの狸」。この地方に伝わる民話にも登場します。

淡路島熊取山に住む芝居好きな狸が、神戸・大安亭の中村久米三郎という役者の評判を聞き、弟子入りし、努力を重ね、立派な役者になったというもの。

「なでしこジャパン」のメンバーも里帰りすると必ず訪れるそうです。
日本を代表する”がんばり屋””努力家”は、このロダンの大安亭から育ったとか。

ロダンの狸は、最初、前を隠しておられなかったそうですが、ある日、ご婦人が「褌」をおつくりになってロダンに結んだそうです。そのせいで、ロダンの説明書きも褌の影に隠れてしまっていたので、撮影用にちょっとの間、褌を横にはずしていただきました。

地域の子供たちにも親しまれているロダンの狸です。

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