ベーゼンドルファーの響き

諏訪市音楽協会主催のベーゼンドルファー・コンサートに出演させていただきました。

会場は諏訪市駅前市民会館。前日入りし、リハーサルと調律師さんとの打ち合わせ、そして翌日のマチネという流れは、例年通りです。

市民会館を舞台に・・・というのは、今回が最後となるそうです。
建物の取り壊しに伴い、新しいホールに向けて、良い形で音楽の交流が進んでいくことを願います。

今日は、クリスマスの時期にあたりましたので、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」で始め、モーツァルトのソナタのあとには、チャイコフスキーの「クリスマス」やベーゼンドルファーにちなんだ作曲家の小品も弾かせていただきました。

ベーゼンドルファーを中心にして生まれた温かい輪。池に波紋が広がるように、音の波が広がっていく・・・そんな空気を感じる一日でした。

これまでの諏訪での演奏会、様々な想い出が蘇ります。

演奏会の前日、諏訪での御柱のお祭りを見せていただき、その迫力に感激したこと、
東日本大震災の日には、ちょうどリハーサルの最中で、演奏会が数か月延期になったこと、
CDリリース記念の演奏会をさせていただいたことなど・・・。

諏訪の駅前のお店が並ぶ通りは独特の風情があります。
軒を並べるお店がぴったりとくっついた形で連なっているのです。
まだ参加したことはありませんが、おちょこを持って各酒蔵を回っていくお祭りもあるそうです。

打ち上げでは、ワインとともに、個性あふれる諏訪市音楽協会のメンバーの皆様と様々な話題で盛り上がりました。ワンちゃんを飼っているメンバーの方、毎日のお散歩は、雄大な諏訪湖一周だそうです。なんと恵まれたお散歩でしょう。

自然の中で、仲間と語り合う時間の充実!
長野県の長寿日本一の秘訣を垣間見せていただいたような気がしました。

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