今日は、グランドギャラリー東京が茅場町にオープン。記念コンサートでベーゼンドルファー、スタインウェイを弾かせていただきました。
愛知県岡崎市に本社のあるグランドギャラリーは、中古ピアノ販売のお店です。
中古というと「おふる」というイメージの方も多いかもしれませんが、歴史的楽器や希少モデルのピアノなども扱っておられ、買い取り・販売とも年間8000台とか。気の遠くなるような数字です。
リハーサルでは、どの曲をどのピアノで弾くかを音色とタッチで選んで決めていきました。
「はじめまして!」の楽器に出会うのは、わくわくする瞬間です。
同じメーカーの楽器であっても、製造年によって、あるいは型番によって、まるで音色が違うのがピアノの面白いところ。ロマン派の曲がピタッとはまる楽器、バッハを弾くと力を発揮してくれる楽器・・・という具合に、”出場選手”が決まっていきました。
司馬社長さんのご挨拶のあと、スカイプで岡崎市の本社や上海支店との生中継。100歳を超える歴史的ピアノたちも現代のハイテク技術にさぞやびっくり?!したことでしょう。
ピアノ関係のお客様を招いての記念式典ということで、調律師協会の会長さんや親しい技術の仲間のお顔も見え、アットホームな雰囲気の中、たくさんのピアノたちに囲まれたひとときでした。
調律師さんの仕事は、調律にとどまらず、ピアノ購入のお手伝い、あるいは、買い替えの際の紹介なども行っておられる方が多く、信頼する調律師さんの一言によって、どのピアノにするかを決める方も多いのではないかと思います。今後、調律師さんがピアノを持ち込まれたり、お客様のニーズに合う楽器を求めたり・・・とたくさんの出会いの場、発信の場となっていくことでしょう。
楽器との出会いは、人との出会いにも似て、”ミューズの神様が決めた偶然”のような瞬間によって決まることもしばしば。いい出会いがありますように・・・とピアノたちにエールを送りました。
演奏後、ダッシュで着替え、数分で東京駅へ。新幹線”のぞみ”に飛び乗り、神戸に向かいました。
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