ウィーンを駆け上がるモーツァルト

モーツァルトシリーズ~未来へ飛翔する精神~ 関連企画のレクチャーコンサートが、大阪のいずみホールで開催され、フォルテピアノ2台を演奏させていただきました。
礒山雅先生のお話、後半はヴァイオリンの須賀麻里江さんとの共演です。
フォルテピアノを持ち込んでの演奏会のときは、ホールにどのように響くのか・・・毎回、不安と期待が半分ずつ。下の写真は前日入りした2台です。
2014-09-03-17-51-43
向かって右が1790年のデュルケン・モデル、Thomas&Barbara Wolf 製作、5オクターブ。
左が1800年ごろのヴァルター・モデル、Paul McNulty 製作、5オクターブ半。
デュルケンで「”私はランドール”の主題による変奏曲」・「ヴァイオリン・ソナタ K454」などを演奏。ヴァルターで「ロンド K485」や「ピアノ・ソナタ K331」を演奏し、それぞれソナタの最終楽章は両方の楽器で聴き比べていただきました。
鋭くはじけるような魅力を持ったデュルケン・モデル。1989年にM・ビルソン氏が来日公演のために日本に持ってこられたフォルテピアノです。もう一方のヴァルター・モデルは、オランダからチェコに工房を移した人気製作家の楽器で安定したタッチと柔らかな音色を持っています。当初、こちらでヴァイオリンソナタを演奏する予定だったのですが、リハーサルのとき、バロック・ヴァイオリンの音色との相性で選手交代!
2014-09-30-23-51-29
お聴きくださいました皆様、お世話になりました いずみホールの皆様、ありがとうございました。
2014-09-04-21-21-22
礒山先生の楽しくて深いお話は、モーツァルトとフォルテピアノへの誘いとなり、終演後は、たくさんのお客様が楽器の周りに・・・。調律の梅岡俊彦さんの楽器解説に深く頷いていらっしゃいました。それにしても楽器の運搬、調整、調律まで全てお一人でなさる梅岡さんには驚きです。ところが、ヨーロッパには、演奏家でありながらホールへの搬入、調律、演奏、搬出まですべて一人でやってのける女性奏者もおられるとか。
2014-09-04-21-12-54
典雅な音色とは裏腹に逞しいフォルテピアノの世界です。

コメント

  1. yuko より:

    全くです!
    運転すら出来ない私は、俯くしかありません。梅岡さんは、あちらの女性がしてることなら、、、とご自分一人で運搬されることにされたそうです。

  2. nishisan より:

    トラックの振動とか、どうするのでしょうね。運べる人もまた凄いですね。