名曲を生んだミューズの女神たち

八王子商工会議所女性会シルクレイズ主催のコンサートがセレモアコンサートホール武蔵野で開催され、ベーゼンドルファーとプレイエルを演奏しました。

本日のテーマは、「名曲を生んだミューズの女神たち」。

2度の結婚で20人の子をもうけたバロック時代の大家、ヨハン・セバスティアン・バッハ。
父と姉の大反対を押し切って、”元彼女”の妹と結婚にふみきった天才モーツァルト。
貴族の女性にピアノを教え、次々に恋をし、そのすべてが失恋に終わったベートーヴェン。
道ならぬ恋とスキャンダルの数々、ロマン派きってのスーパースター、フランツ・リスト。
年上のエネルギッシュな恋人の庇護のもと、異国の地で音楽に身をささげたピアノの詩人ショパン。

男性作曲家が名曲を生み出した陰には、インスピレーションの源となった女性たちの人生があります。
芸術家にとってのミューズとなった女性たちにスポットを当てて、お話を交えながら演奏させていただきました。

憧れと、ときめきと不安が交錯する、恋心を音符に託したベートーヴェンの「テレーゼ」ソナタを弾いていますと
恋が原動力となり、燃える想いが音となったその過程が見えてくるかのようですし、
「愛の夢」の息の長いフレーズと変幻自在なデュナーミクは、女性を知り尽くしたリストの自信とエネルギーが音符の向こうから見えてきます。

クラシックというと硬いイメージをお持ちの方も多く、クラシックの会場に構えてお入りになるお客様も多いのですが、今日は、演奏会後、「男と女のお話は、古今東西、時代が変わっても、そんなに変わっていないのね。」と等身大の作曲家像でクラシックが身近になった、、、と感想をいただきました。

シルクレイズの若々しく素敵な女性経営者の皆様とともに過ごしたひとときでした。

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