これからの音楽教育

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先日、国立音楽大学副学長の久保田慶一先生主宰の「音楽の学び塾」に参加させていただきました。エリック・ブース氏の書かれた「ティーチング・アーティスト ~音楽の世界に導く職業~」と「これからの音楽教育」をテキストとして、音楽教育についてあらためて考える機会となった3時間でした。
「私達が教える内容の80パーセントは自分自身の精神性である」とブース氏は語っておられます。これは「演奏」も然り。私自身、多くのピアノのレッスンを受けてきた中で、実際の細かい指示と同じくらい大きな影響を受けたのが、先生の人柄や音楽への姿勢、美学でした。
Artの語源は、「結び合わせる」という意味に由来しており、Teach という言葉は、ギリシャ語の「見せる」という言葉から来ているそうです。音楽と学びの舎に身を置く中で、共に創造に参加し、感動し、挑戦していきたいと思っています。
帰りの新幹線での移動中、紐解いた「これからの音楽教育」。
様々な現実の問題を直視する中で、音楽大学は何を目指していくのか、学生はどう音楽と向き合うのか、自らの「ポートフォリオ・キャリア」(能力により築かれる職業キャリア)をどう作っていくのか・・・について述べられています。
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今年度もピアノレッスンのほか「演奏論」「室内楽作品研究」「ピアノ・リテラチュア」「作曲家と作品分析」「ピアノ教育論」「演奏解釈」の授業も担当します。音楽を志す上での「武器」と「技」と「精神」を作るための、小さな一助になれば幸いです。

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