卒業シーズン

春の花が蕾をつけ始め、どこからか沈丁花の香りが漂い、店先にはタケノコや春の山菜が並ぶようになりました。
心浮き立つシーズンです。

国立音大で4年間担当させていただいた学生さんから嬉しい便りが続々届きます。
「首席でした」「就職が決まりました」「進学が決まりました」。
電話、手紙、メールと、嬉しいニュースの伝達方法もいろいろ。
それもまた個性の違いでしょうか。

4年前、国立音大に週に1回出講し始めました。当時は、新入生同様、キャンパスの様子がわからず、自分が講義をする部屋の校舎の場所を歩いている学生に教えてもらったり、という状態でした。
そのときの新1年生が、この3月、巣立ちのときを迎えました。

自分の22歳を思い出すと、不安と自信が半分半分。
でも、なんでも「やればできる」ように思えた年頃です。向こう見ずに後先考えずに飛び込んだり、常識で考えられないような冒険を出来るというのは、若さの特権かもしれません。

それぞれの道を悔いのないよう、邁進していってほしい、と願っています。

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