田中一村

昨日の公開レッスンを終え、今日は、奄美最終日。
コーラルパームスをチェックアウトし、ハワイを思い出すような海辺の見えるばしゃ山村でブランチ。

原ハブ屋にて”ハブと愛まショー”見物。
今回の日食では大勢の観光客がいらしたそうですが、そのうち2人が「刺された」そうです(こちらでは、「噛まれた」ではなく「刺された」と言うそう)。
ハブに刺されないためには、どうしたら良いのかなどの注意事項やハブの習性など、ハブにちょっと詳しくなりました。
沖縄のハブより奄美のハブのほうが毒が強いそうです。奄美では、ハブを退治して持って行くと4000円もらえるそうですが、命がけのハブ退治です。
2メートル以上の巨大ハブが数日前発見されたり・・・。ハブの話題は尽きません。

一路、田中一村終焉の家に向かいます。家の前の掲示板には、坂本スミ子さんなど一村ファンがここを訪れた際のコメントが貼ってありました。
自然の中にポツンと建ったあばら屋で一人静かに旅立った一村を思いながら念願の田中一村記念美術館に向かいました。去年は、生誕100年。そして一村の誕生日が今年の皆既日食7月22日です。

10歳のときに描いた「蛤図」など、子供の絵じゃありません。まさに神童という言葉がピッタリの絵でした。

そして昭和20年代に描かれた「秋色」の緻密な描写には、目を見張りました。
とにかく美しい!

そして”冥土の土産”と一村自身が評した集大成、「奄美の杜~クワズイモとソテツ」のキラキラと輝くような色には圧倒されました。
迷いのない線、エネルギーに満ちた形、本物の迫力はすごいです。

隣に複製の「アダンの木」がありましたが、複製は使っている絵の具が違うのか、キラキラ感がまったくなく平面的。やはり絵は、複製やカタログなどでなく本物を見ないと良さが伝わらないと実感しました。

一村ワールドに浸ったあと駆け足で西郷隆盛が奄美の愛佳那さんと暮らした家に行き、西郷さんの末裔の方の説明をお聞きし、当時、西郷さんが船を結んだ松などを見ながら奄美空港へと向かいました。

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