奄美大島から帰り、「演奏論A」の試験を採点しました。
今年は、去年より、モーツァルトとハイドンについて、詳しく取り上げました。
モーツァルトとハイドンについての正誤問題を出題しましたが、正答率が高かったのはうれしかったです。
ただ、
f. モーツァルトは、基本的には指先を用い、実に微妙なコントロールで音楽をつくりあげていったと想像されるが、これは当時の楽器にふさわしい奏法であり、現代のコンサート・グランド・ピアノにそのままこの奏法を用いることは適当とは言えない。 ( )
に(×)をつけた人が多かったのは残念でした。
楽器にはそれぞれ楽器にふさわしい奏法があり、現代のコンサート・グランド・ピアノを弾くためには、モーツァルトの時代のピアノフォルテとは違って、体全体を使って弾く必要があります。
その上で、当時の楽器を想定してつくられた作品のニュアンスを表現することが求められるわけで、その辺のところをしっかりと理解してほしいところです。
毎年出題している英文の問題は、今年は、William S. Newmann “The Sonata In the Classic Era”
から出題しました。
問題と解答は、私のウェブサイトにアップしておきました。
コメント