ルナの会@CHABOHIAB HALL

えきなせあ

昨年オープンしたばかりのCHABOHIBA HALLでルナの会を開催しました。ルナの会は、10年ほど前から主宰している研究会です。国立音大で月曜日が出講日だった非常勤講師の頃に始め、月=ルナ ということで名付けました。

普段大学でしか顔を合わせないお弟子さんと外で会うと、新たな一面を発見できるような気がしています。レッスンのときには小さな消え入るような声で控えめに話すお嬢さんが、司会を担当すると思いがけずはっきりと大きな声の持ち主だったり、一見マイペースに見える学生が、皆のゴミを率先して片づけてくれたり・・・。

それぞれの課題の中で、ピアノに向き合い、堂々と、あるいは自由闊達に表現する姿を見ることができ、嬉しいひとときでした。

時がたつのは早くて、新入生と思っていたのに、あっという間に卒業!でも4年間の成長も嬉しく頼もしい限りです。

CHABOHIBA HALL は、梅雨の晴れ間でエキナセアが満開!エキナセアは、免疫力を高める花としてハーブにも利用されている花です。美しいだけでなく強い花で、オープンの頃には、ちらほら見えたくらいでしたが、逞しく成長し、まさに一面エキナセアの絨毯。しなやかで強く、しかも可憐なエキナセアは、まさにホールのオーナーである小峰美子さんのイメージにぴったりです。

その美子さんが、帰りがけに「私の好きな映画なの。」と少女のような微笑みとともに、DVDをプレゼントくださいました。
「チャーリング・クロス街84番地」です。
image
私の好きな役者さん、アンソニー・ホプキンズの若い頃、1987年の作品です。
帰宅し早速鑑賞。ニューヨークに暮らす女流作家とロンドンの古書店主との魂の交流が温かく静かな眼差しで描かれていました。
2人のコミュニケーションは全て文通。タイプライターを打つカタカタ、チーンという音が全編に流れ、感情の起伏に合わせ効果音の役目も果たしています。
今はネット注文、電子書籍の時代で、こういう愛の交流が生まれる可能性はほとんどありません。
久しぶりに知的で温かい映画に接することができました。

コメント