夕鶴@新国立劇場

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新国立劇場での「夕鶴」を鑑賞しました。指揮:大友直人氏の東京フィルハーモニー管弦楽団、演出:栗山民也氏。
澤畑恵美さん(つう)、小原啓楼さん(よひょう)らベテランによる味わい深い舞台でした。
神秘的な機織り部屋を右奥に配し、童が遊ぶ庭が左の小高い舞台になっています。お金儲けのことに余念がない運ずと惣どは、必ず左手から、そして”つう”と子供たちは必ず右手から出入りし、両者が決して相容れない世界であることを明示。
澤畑先生とは、以前、團伊玖磨音楽祭で共演したり、「花の歌」をコンサートで伴奏させて頂いてきました。普段日常でお会いする事の多い先生が、非日常の舞台人として演技していらっしゃるのを見るのは不思議な感覚で、ドキドキしました。
新国立劇場は、新宿オペラシティ、今話題の都庁の側にあります。1800人ほどのキャパの劇場、オーケストラの音が時に歌を覆ってしまうこともあるのですが、オペラをゆったり楽しめるホールです。
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團伊玖磨先生から直に薫陶を受けた澤畑先生、情感あふれる歌唱とともに、最後は本当に痩せ細って息絶え絶えで空に帰る美しい鶴に見えてきました。
毎週火曜日に大学の食堂でお会いする澤畑先生、お財布からお金なんか出して欲しくないなぁ、、、なんて思いながら(笑)、帰途に着きました。

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