モーツァルティアン・フェライン例会400回記念コンサート

37年前に設立されたモーツァルティアン・フェライン。その400回記念のパーティがホテルグランドパレスで開催され、コンサートの部でフランスの巨匠、ヴァイオリンのジェラール・プーレ先生とモーツァルトのヴァイオリン・ソナタKV454を共演させていただきました。


この曲はプーレ先生が「僕の一番好きなモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ。是非この曲を一緒に弾こう!」と仰ってくださり決まりました。モーツァルトがピアノ・ソナタKV333などと一緒に出版した「難しいソナタ」の一つです。難しい曲が難しく聞こえないのは流石巨匠!生き生きとしたスピード感、溌剌としたエネルギーが溢れたプーレ先生の演奏でした。本番の空間ならではの即興的な装飾や遊び心、新鮮なテンポ感など多くを学ばせていたきました。
Molto Bravissimo!と楽譜扉にサインを下さり、私にとっては2020年のお年玉。今年も一回一回を大事に、演奏を重ねていきたいと思います。

またフェラインの顧問をされておられる田辺秀樹先生がウィンナーワルツを5曲演奏され、会場はウィーンの雰囲気に。そしてプーレ先生のヴァイオリン、川島余里先生のピアノでドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ。お父様のガストン・プーレ氏がこの曲をドビュッシーのピアノで初演されたヴァイオリニストですから、プーレ先生にとっては「天才少年」期からずっとお馴染みの曲。すべての音の意味と方向と色と感情が伝わる圧巻の演奏でした。

お開きのあとは、東京三菱一号館美術館へ。吉野石膏コレクション展を鑑賞。ルノワール、ドガ、モネなどフランスを舞台に生まれた名画に浸った2時間でした。「印象派からその先へ」と銘打った展覧会。ピカソやシスレーの風景画など初めて見る絵もあり、見ごたえのある展覧会でした。

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