木の力

「銀杏とかけてKV331と解く。その心はイ長調」とモーツァルティアン・フェライン副会長の山田健二さん。私、全然思いつかなかったデス・・・。

姿が美しい国立音大キャンパスの銀杏

ワイルドな魅力の昭和記念公園の銀杏

銀杏対決、甲乙つけがたい秋の勝負です。

以前散歩途中に見つけて以来、練習の合間、特にウィーンの作品に取り組んでいる時、会いに行くのが昭和記念公園にある一本のブナの木です。枝ぶりも見事で、力強く秋空に向かって立っています。

このブナは37年前、ウィーンの森から日本にやってきたそうです。ウィーンの風とともに来日した1本のブナ。日本の気候を気に入ってくれているのか、木肌も艶々。

ところで、5日後のリサイタルで使用するピアノは、ウィーン製のベーゼンドルファー280VCピラミッドマホガニー。

音の伝導率に優れた柔らかなスプルースに加え、硬いブナ材も側板に用いています。奏者としてスプルースの柔らかさとブナパワーの真の力強さの両面を実感しているところです。

ブナの木の精霊に「よろしくね!」と挨拶をして練習に戻りました。

満員御礼となりました。どうかお気をつけてお越しくださいますようお願い申し上げます。

月刊「ショパン」のインタビューで、今回のプログラム、楽器のことなどお話しさせていただきました。優しいお声のインタビュアーは鬼木玲子さんです。

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