アンドリス・ネルソンス指揮 ボストン交響楽団

KDDIスペシャル アンドリス・ネルソンス指揮 ボストン交響楽団 演奏会がサントリーホールで開催されました。Aプロのマーラー:交響曲第6番イ短調を鑑賞させていただきました。

赤坂のサントリーホールは、いつ来ても華やかな空気に包まれています。オープン以来、そのスペシャルな雰囲気は変わりません。

総勢100名を超えるフルオケの迫力は2階席にも伝わり、ゴージャス!の一言。

冒頭のエネルジーコの歩みに始まり、衝撃的な最後の音まで、オーケストラの楽器がフルに活躍するこの曲。オーストリアの風景を思わせるようなカウベル、鐘からチェレスタ、ハープの優雅な音色まであらゆる音色を聴くことができる喜びを感じることができる曲。極めつけはハンマー!。ドッカーンと響き渡った瞬間、隣の女性は椅子から飛び上がりそうに仰天。低音が力強く旋律を奏でる時のパワーは地響きのよう。そして金管楽器がいっせいに構える時のカッコよさ!ffの響きが天上に突き抜けていきました。

この交響曲は「悲劇的」というニックネームで呼ばれ、4楽章からなる1時間半に及ぶ超大曲です。シェフのリーダーシップのもと、メンバー一人一人の高い演奏技術、集中力、自信、これらが集約しなければなし得ないパフォーマンスに大きな拍手が送られました。

同じ曲を以前、ケルン放送交響楽団で聴いた時とは全く異なる印象でした。音作りと表現が内に向かうのではなく、外へ外へと広がっていく感じがしたのです。

ネルソンスさんは、ラトヴィアのリガ生まれ。ラトヴィアが誇る人気指揮者で、恰幅の良さと凛々しい動きは、腕を広げただけで空気を変えるオーラがありました。
今日は駐日ラトヴィア共和国大使館のカシェヴスキス参事官のお隣で聴かせていただき、演奏会前には神戸とリガの姉妹都市締結記念年が再来年にあたること、リガとの往復もしやすくなってきたことなどお聞きし、私がリガのワーグナーホール、ブラックヘッヅホール、カペラホールなどで演奏させていただいた時の事など、四方山話のひとときでした。

終演後、素晴らしい演奏会をご一緒させていただけた感謝をお伝えしました。

(知的な色の当日用プログラム)

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