これまで写真展とコンサートのコラボ・イベントなどでお世話になっている海中写真家、中村征夫さん。
富士フィルムフォトサロンにお邪魔し「海中顔面大博覧会」を拝見しました。会場には魚の顔、顔、顔。。。
たくさんの魚の写真を撮るうちに、人の顔も魚の顔に見えてきてしまう、と仰る征夫さん。
私はどんな魚と思われているんでしょう・・・。恐ろしい顔の魚でないといいなぁ。
海の底深くに潜り込んだような世界に誘ってくれる写真展。ユーモアいっぱいのタイトルがつけられていて、鮮やかな色の魚たちの顔とともにメッセージを楽しめました。今日はご自身でマイクを片手に作品を案内してくださいました。
「孫みたいな年齢であってもガイドさんと船長さんの言う事には従う。」「奥さんの顔を見てタイトルを思いついた」など楽しいエピソードで会場を笑いの渦に巻き込みます。
トークの最後は「人間の都合で自然の姿や海流を変えてはいけない!」と厳しい表情に変わった征夫さん。有明海異変に影響を与えた「諫早湾干拓事業」について苦言を呈されました。
海中写真の第一人者でありながら、気さくなお人柄で多くのファンを魅了してきた征夫さん。少年の眼差しと海への愛に満ちた若々しいオーラが会場を包んでいました。
暑い夏、写真集「海中顔面大博覧会」(クレヴィス)のページをめくりながら涼をとりたいと思います。
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