今年のベートーヴェン・ツアー最終日を東京文化会館(小ホール)で迎えました。
朝9時に、横浜のベーゼンドルファー・ジャパンから上野に無事搬入されたベーゼンドルファー280VCと、東京文化会館所蔵のインペリアルが2台並ぶ舞台。
9鍵のエキストラキーを持つ最大サイズのインペリアルが隣の280VCに向けて「よ!新人。元気に行こうぜ!」と声をかけているような?!気がしました。
学生時代からの想い出がいっぱい詰まった東京文化会館。満員のお客様と共に、ベートーヴェンの世界を共有させて頂いた2時間でした。
「2台の音色の聴き比べ、まるでワインの飲み比べみたいでワクワクしますね!」とひと月前から言ってくださった方も。でもどちらも黒いピアノですので、私の方で楽器ごとに洋服の色(ラベル)を変えることにしました。
深い、温かい、輝かしい、柔らかい、神々しい、、、音色に関して、様々なご意見を頂きました。
それぞれのピアノには、モデルごとに各々作り手さんのコンセプトが明確にありますが、そこに普段の楽器の使われ方や、日常のメンテナンスをされている調律師さんの個性が色濃く反映されることを実感した次第です、
ベートーヴェン:ピアノソナタ 2番、7番、11番、12番
という長いプログラムの演奏会を驚くべき集中力でお聞きくださった皆様に、心から感謝申し上げます。
次回ベートーヴェンvol.4は、2026年5月16日(土)15時開演 @ トッパンホールの予定です。
ベートーヴェンの持つ強さ、葛藤、ロマン、激情、苦悩、怒り、熱狂、悲哀、ユーモア、、、これら感情の振幅の大きさに振り落とされないよう、修行を積んでいきたいと思います。
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