リハーサル&ピアノ選び

5月20日東京文化会館小ホールでのリサイタルは、2台のベーゼンドルファーを使用する演奏会です。それに先立ち、14日朝、東京文化会館でインペリアルのリハーサル。

私が普段愛用しているインペリアルは2011年製。深く優しく温かく柔らかく、慈愛に満ちた音色で包んでくれる楽器です。

手作りの部分が多いベーゼンドルファーは、フォルテピアノ時代の楽器にも似て、一台一台の個性が異なるのが魅力でもあります。音楽を奏でる中で弾き手の気が入り、季節ごとに調律師さんの手が入ることで、楽器が育ち、音色が熟していきます。

今回弾かせて頂く東京文化会館のインペリアルとは久しぶりの再会。長年、多くの名手によって弾きこまれてきた楽器です。ホールの空間で、クリアに華やかに響き、強靭で硬質な音に調整されていました。

それにしても東京文化会館小ホールの音響の素晴らしさにはあらためて感激!

響かせた音はピアニッシモであってもホール全体に確実に届き、残響が程よく包み込んで音楽の流れを助けてくれます。ホールも楽器の一部であることを実感しました。

文化会館の2階にある精養軒でチャプスイを食べた後、横浜に移動。

ベーゼンドルファー・ジャパンが来週運び入れてくださる280VC、2台のうちから1台を選びに伺いました。

中野坂上のショールームには、何度も通い、イベントでもたびたび演奏させて頂いてきたのですが、横浜に移ってからは初めて。

現代のハイテクを生かした巨大空間には様々なエンターテイメントの工夫が凝らされていました。
遊んでばかりいるわけにもいかず、2時間ほど試弾し、2台から1台を選び、当日までの調整をお願いしてショールームを後にしました。

横浜のオーガニックのカレー屋さんINDUで一息。インドのスパイスで元気をもらいました。

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