先日のピアノ300年記念コンサートのとき、パンフレットの裏には、ピアノフォルテ、表には、フォルテピアノとありました。
モーツァルトが手紙で「ピアノフォルテ」(Pianoforte)と書いているので、私はモーツァルト時代の楽器は「ピアノフォルテ」と本の中でも書いています。
来月リリースのCD「ハイドンとモーツァルト」でも当初、「ピアノフォルテ:久元祐子」としました。ところが、レコード会社からストップがかかり、
「絶対フォルテピアノで行きましょう!」
とのことでした。
「そんなのどちらでもいいこと、要するにモダンピアノとクラシックピアノというカテゴリーなんだよ」
と尊敬する調律師さんから新たな説も飛び出したりして、結局、18世紀後半から19世紀初期に使われていた初期のピアノを指す言葉として広く流布している「フォルテピアノ」を使うことにしたのでした。
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