「青藍」2009年弾きおさめ

モーツァルトのヴァイオリン・ソナタを4曲、大関博明先生と一緒に弾かせていただきました。

ちょうどCD1枚分の分量です。
でもモーツァルトの場合、録音とナマでは、ナマに軍配があがるでしょう。
大関先生の美しい音を、「かぶりつき」の席でたっぷり聞いていただいた2時間でした。

モーツァルトの時代に帰ったようだ、貴族の気分になれた・・・と、お客様の感想。
囲炉裏のあるサロンは、モーツァルトもびっくり!ですが、やはり、モーツァルトは、このくらいの距離感だと息遣いが見えて魅力倍増です。

マンハイムで書かれたハ長調K296で明るく始まり、パリで仕上げた異色のホ短調K304で影を造り、ウィーンに出てきてすぐのヘ長調K376でエネルギーあふれるはつらつとした世界で休憩。
後半は、アウエルンハンマー嬢に捧げた名曲、ト長調K379。
弾きながらモーツァルトのそれぞれの時期の心情にあらためて触れる4曲でした。

青藍のオーナーの笠原さんの作品が飾られた室内は、毎回、その作品の雰囲気によって、そしてお庭のお花によって「季節」が感じられるサロンです。
木のぬくもりが感じられる響きの中、モーツァルトを共有していただいたあとは、囲炉裏を囲んで歓談のひととき。
すっかり和やかな雰囲気になり、感動直後のお客様からヴァイオリニストへ質問が殺到。
年の瀬のひととき、常連の皆様と楽しくご一緒させていただきました。
ありがとうございました。

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