3月3日は、女の子のお節句。
お雛様で思い出すのは、子供の頃買ってもらった小さな木目込みの博多人形のお雛様です。
私の人生の数多い引っ越しに毎回つきあってくれてきたお雛様です。几帳面な母が3月になると箱から丁寧に取り出し、3月4日に、また白い紙でくるんで戸棚奥にしまっていました。
20歳過ぎてからは、このお雛様が出されることもなくなってしまったのですが・・・。
驚いたお雛様NO1は、フランス人の友人コレットさんのお宅のお雛様です。コレットさんは、魅力的なフランス女性ですが、日本文化に造詣が深い人形研究家でもいらっしゃいます。お宅にお伺いすると何百というお雛様が飾られていて、圧倒されました。歴史的なお雛様、モダンなお雛様、豪華なお雛様、素朴なお雛様・・・お雛様といってもさまざまな顔があることを教えていただきました。
この数年、私が飾っているお雛様は、レインスティック奏者のTOMOKOさんのお母様からいただいた卵細工の手作りお雛様です。卵に見事なロシア風の装飾が施されていて、蓋を開けると繊細なお雛様が中から現れます。
さて、5回シリーズの「一歩上を目指す演奏法」。
今日、シューベルトで最終回を迎えました。単なる音符ずらだけ見るとシンプルなシューベルトですが、そこに「解釈」と「ファンタジー」を加えることによって色彩豊かで変化に富んだ世界が立ち現れます。純粋でしかも独特の香りのあるシューベルトの世界へのアプローチについてワルツ、即興曲などの小品を題材に行わせていただきました。
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトと取り上げさせていただきましたが、毎回、10時半から12時半、休憩なしの2時間。
大学の講義よりもさらに長い時間です。
けれど、たとえ1、2曲であっても、けっきょくいつもお話ししたいことの半分もお伝えしきれなかったような、そんな思いでした。受講生の方が求めておられるものの高さや、集中力、密度の濃さには、驚きの連続でした。
続編を、以下のスケジュールで行わせていただくことになりました。
リクエストの多いモーツァルト、そして今回のシリーズで取り上げることができなかった生誕200年のシューマン、ショパンを続編では取り上げたいと思います。
曲のリクエストやご意見などお待ちしております。
「続・一歩上を目指す演奏法」
第1回 6月29日(火)
第2回 7月27日(火)
第3回 9月17日(金)
第4回 10月22日(金)
第5回 11月30日(火)
時間は、毎回10時半から12時半です。
コメント
ご丁寧なコメントをありがとうございます!
時間切れのOp.94-3、続編で加えさせていただきます。
ご指摘の小節番号、そして版のこと、おっしゃっていただき、感謝しております。必ず、続編ではいただいたご意見を生かし進めさせていただきます。
カワイの講座全5回を聴講させて頂きました。
久元先生の実際の演奏や、関連する歌曲を聴くことが出来、とても参考になりました。
アンケートで「是非ショパンやシューマンを」とお願いした一人なので、早々に続編が決定し、今から楽しみにしています。
早速ですがリクエストです。
1.最終回のシューベルトで時間切れになってしまった楽興の時Op.94-3をもう一度。
2.著書にも記載がありますが、シューマン「森の情景」予言の鳥。
3.ショパンのノクターン 大好きなOp.55-1とop.62-2を。
いつか弾きこなしたい「舟歌」も。
4.曲の説明をして頂く時、急に先に進む時など出来れば小節番号を言ってくださると助かります。
アマチュアなので、勉強したことがない(!)曲もあり、どこか探している間、聞き漏らしてしまう事があるので是非。
5.毎回取り上げる曲で、久元先生が愛用されている、又は注目されている楽譜の版を教えてくださると嬉しいです。
(難しいでしょうか・・・?)
持っていない楽譜もあるので、購入の際に参考にしたいのです。雑誌やHP等では情報が溢れていて、どれにすればいいのか毎回迷ってしまうのです。
最終回シューベルトOp.90-3の頭のバスの響かせ方は、とても具体的で目からウロコでした。
続編も期待しています。
音符の羅列に
プラス、解釈、ファンタジー。
ピアニストは今の時代、
演奏を遺せます。
CD、DVD…
遺す方法のひとつに
自動演奏システムがあるように
聞いています。
正しいかどうかは分かりません。
もし可能なら、
久元さんの演奏を
我が家のピアノで再現したいなぁ。
わがままなリクエストでスミマセン。