ショパン@小山

学年末試験前最後の仕上げレッスンの時期に入りました。3年生にとっては、一生に一度の成人式の季節。「振袖を着ました!」と綺麗な写真とともに嬉しい報告も入ります。

この時期、キャンパスを歩いていても夜寝ていても、門下生の試験曲が、耳の中で鳴り続けます。バッハからバルトークまで、、、時代も様式も異なる様々な作品です。

レッスン室の窓から見える見事な銀杏の大木。「葉っぱが黄色くなるまでに試験曲を暗譜しようね~!」という学生との毎年の約束です。今では銀杏の木もすっかり葉っぱが落ち、冬の空に美しい山景色が広がります。

soto

夕方、レッスン室から会議室へダッシュ!会議の後に、夜の電車と新幹線を乗り継ぎ栃木県小山市へ。暗く細い道をしばらく行き、ビジネスホテルに到着。親切なフロントの女性がサービスのミネラルウォーターを下さり、ほっと一息つきました。

神鳥谷(ヒトトノヤ)という一度聞いたら忘れられない場所にあるヤマハ小山店のサロン。毎回熱心なピアノの先生がお集りくださいます。

当日早朝に家を出てもよいのですが、先日の仙台日帰りの際、人身事故の影響で電車がストップし1時間余りラッシュの中で過ごしたのに懲りて、今回は前夜からの現地入り。おかげで朝はゆったりと過ごせました。

今日の題目は「ショパンとプレイエル・ピアノ」。ショパンが愛したピアノである「プレイエル」の特徴、そしてその美学を現代ピアノの演奏に生かすアプローチについて演奏を交えお話しさせていただきました。

折しも、今年は「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」がワルシャワで開催されることになり、”プレイエル”にも注目が集まる気配です。

拙著をテキストにしたセミナー。読者であるピアノの先生方が中心となりますが、先生方からの鋭い質問で始まる質疑応答の時間は、私にとり、新鮮で有難い時間です。意見交換の中から新たなアイディアを頂いたり、感心したり・・・。

帰りの新幹線では、出版社の女性編集者の方と、昼食兼打ち合わせ。
明日と明後日は、朝から夜まで大学でのレッスンと会議が続きます。

コメント

  1. ゆうこ より:

    鈴木有美さん
    コメントありがとうございました!
    子犬のワルツ、現代の重く大きな楽器で軽やかにチャーミングに弾くのは、子供さんにとって大変なことですよね。優雅な動きと鍵底まで押し込まないタッチを心がけて、楽しんで弾けるようにご指導して頂けましたらと存じます。またお会い出来ますのを楽しみにしております。

  2. 鈴木有美 より:

    小山で講座を受けました鈴木と申します。
    (最後に子犬のワルツのペダリングを質問させていただいたものです。)
    とても素敵なお話で当時のショパンのサロンでの様子が目に浮かんできました。
    またさらにショパンを弾くのが楽しくなりそうです。学生や子供の頃に先生みたいなレッスンが受けられていたらなぁと思います。
    また次回の講座も楽しみにしております。
    ありがとうございました。