ウィーンからのお客さま

ベーゼンドルファーのアジア担当、オスさんが来日。
「ひっさしぶり~!」と昨年のクリスマス会以来の再会です。
まずは、日本的に?!お土産交換。

頂戴したのは、一昨日まで沖縄だったそうで、紫芋のお菓子。
私が行ったことがない沖縄の話をウィーンの人からされるというのも不思議な気分です。
私たちからは、日本文化を知っていただこうと”ふんどし”。
「よーし、明日は、オフィスに行ってボスに見せるぞ」と大喜び?!。

カワイの講座のあと表参道の路地裏で、純和風の民家を見つけました。
「褌あります」
と書いてあったのですが、私は、恥ずかしながら「フンドシ」と読めませんでした。ハカマじゃないし、タスキでもないし、何かしら?!なんて感じで入ってしまい、入って見てもまだ何かしら?と想像がつかず、お店の人が実演してくれて初めて「あぁ、ふんどし!」と納得した次第。

サイズは?と聞かれ「え?何の?」と思わず訊ねてしまったのですが、SMLと身長に合わせてフンドシのサイズも違うそうです。男性用、女性用、木綿、絹、と種類もさまざま。知らなかった・・・。

フンドシをトライしたオスさんは、最近日本女性と結婚したばかりの新婚さん。
ウィーンの舞踏会デビューの話。ヨハン・シュトラウス家にあったベーゼンドルファーのいきさつ、モーツァルトの生没年をウィーンの小学生の70%は知っている・・・など音楽基礎教育の話。国歌より「美しき青きドナウ」のほうが愛されていることなど、楽しい歓談のひとときでした。

最近のコンサートの話題に飛び、
「ビジュアル系の可愛いクラシックのピアニストがガンガン音をたてながらペダルをを踏んでいて愕然としたら、その直後にジャズピアニストのおじさんが登場し、ものすごく静かにデリケートにペダルを踏んでいて2度びっくりした」
という話しをしたところ、オスさん曰く、
「その2人、ジャンルを取り替えたほうがいいよ!ところでボクはラフマニノフの演奏の記録を見たことがあるんだけれど、ペダルの踏み方にものすごく特徴があった。和音連続のときなんか、音のすごくあとから踏むんだ。決して濁らないように細心の注意とデリカシーでもって踏んでるんだ」

巨体からは想像もつかない繊細な神経を持っていたラフマニノフの実像が、演奏記録に残っているということですね。

コメント

  1. Yuko Hisamoto より:

    褌を締め直す…なんて言葉がありますが、
    その日、褌にトライした(もちろんズボンの上からですが)男性陣は、
    「なんだか、心もとない、不安な感じだなぁ。。。」という感想でした。
    私には、残念ながらその感覚、よくわかりませんが。
    > 褌のサイズ、女性用、
    > 知らないことばかり。
    褌サイズ、要は、パンツと一緒で
    太っているか、いないかで決まるみたいです。

  2. nishisan より:

    日本の文化と褌か…。
    褌のサイズ、女性用、
    知らないことばかり。
    久元さんのお話では、音楽用語は私には全部分からないので、へぇ~と関心しながら聞いたり、読んだりしていますが、
    褌談義も知らないことばかりで
    おっかしかった。