青森明の星高校音楽科『音楽の魅力』

綺麗に掃除が行き届いた校舎に入り、まずは、校長先生のお部屋にお邪魔し、しばらくお話しさせていただきました。
その後、1000人弱ほど入る音楽ホールへ。
校長先生のお好きな、ショパンの「革命」ほか数曲を弾かせていただきましたが、ホールの音響の良さに驚きました。このホールは、ツィンマーマンも大のお気に入りだったそうで、ふわっと包むような独特の温かい残響です。

午後2時半から1時間半ほど、音楽科の高校生全員を前に「音楽の魅力」についてお話と演奏をさせていただきました。卒業生や先生方もいらしてくださっていました。
このタイトルでオファーをいただいたときは、その大きすぎるテーマに、一瞬たじろぎましたが、自分にとっての「音楽」についてあらためて思いを馳せながら、これから音楽の道を志す若者に伝えたいことを、自分の体験談をまじえながらお話しさせていただきました。

カトリックの学校ですので、ステージの上には、マリア像が。
そのマリア様の前でバッハの平均律1巻1番で始めさせていただきました。
「アヴェマリア」にグノーが編曲したこの曲を、実際にマリア像の前で弾いたのは、今日が始めてです。

迷いや悩みをかかえる高校時代。
演奏後、いくつか質問を受けましたが、自分の高校時代を思い出しました。ピアノの道は、何かをつかむと大きなステップがあり、また、あるきっかけで大きく進歩する、、、という具合に進んでいくような気がするのですが、高校時代は、そういう意味でもっとも大きな階段を上ることができるい時期です。
それぞれの目標に向かって邁進していってほしいと願いました。

ピアニストの友田恭子先生は、「レッスンの友」のインタビューなどで拝見しておりましたが、実際にお目にかかったことがあるのは10年ほど前、八戸でほんの3分ほどでした。
今回、演奏後ゆっくりとお話をお伺いでき、嬉しいひとときでした。柔らかな物腰でお優しい笑顔ですが、明晰で魅力的な方でした。次回は是非先生の演奏を拝聴したいと思った次第です。

校門を出て主任の青木保江先生の車でブィーンとドライブ。夕刻の光の中に絶景が広がります。

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まだ山々には雪が残り、けれど道端には蕗の薹が顔を覗かせています。こちらでは、蕗の薹の味噌和えを「ばっけみそ」と呼ぶそうです。おばけみたいに、にょっと顔を出すので、この名前がついたそうです。
岩木山を臨むスポットには、2人のカメラマンが夕日を待ち構えてシャッターチャンスをねらっている最中。

最高の景色のアペリティフのあと、『デュクロッシュ(2つの鐘)』で、青森の幸をふんだんに使ったフレンチを馳走になりました。
十三湖の蜆のコンソメは、初めていただく深い味わいでした。また、フランス産鶉は、ジューシーで感激のおいしさでした。

コメント

  1. nishisan より:

    青森発の3回連続を、
    今回も、いつもと同じように、
    電子辞書やネット検索をしながら
    ブログを読み進みました。
    へ~、ふ~ん、
    ためになります。