朝10時。大賀ホールに到着。
舞台袖でスタンバイ状態のプレイエル。
10時15分お客様入場までの間、指ならしです。
ほかの部屋に練習用スタインウェイが待機しているのですが、タッチも音もまるで違うのでオンリーワンの楽器でしか準備することができません。
12時半からのプレイエルでのステージを前に、20分ほど舞台リハーサル。
大きなホールでどんなふうに音が届くのか、不安がありましたが、心配は、杞憂に終わりました。
大賀ホールは、木を豊かに使ったホール。それが木のぬくもりの生きていた時代に製作された歴史的楽器をも受け入れてくれた、と自信を持てた一瞬でした。
どんなピアニッシモも届くよ、と
会場で聞いてくれているスタッフの声にホッとしました。
お客様は温かく耳をすませてくださり、音量が小さな分、よけいに会場の集中力が増したように思いました。お客様に感謝です。
ショパンが愛した楽器、プレイエル、
アンコールは、
ショパンが愛した作曲家、モーツアルトを1曲。ファンタジーを弾かせていただきました。
指の角度を少し立て気味にし、ヴァルターを弾くときの感覚が一瞬蘇りました。
カンタービレタッチでレガート気味だったショパンと対照的なモーツァルトの音世界に大賀ホールで挑戦させていただきました。
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