ピアノ弾きの桜運

朝6時起床。とっちらかっていた部屋の片づけを大急ぎで済ませ、一路、東京に戻ります。
東京への帰り道、山や野や人家の庭に咲くたくさんの桜の花を見ることができ、心が和みました。

桜を見ながら、去年、楽友が集まったときに桜のことが話題になったことを思い起こしました。
「ツアーで行く先々で桜が満開、今年はラッキーだったぜ！」
とご満悦の表情の声楽家。
「演奏旅行で南から北に上がったんだけれど、行ったところ全部、桜が散ったところっだった」
と憮然としている不運なフルーティスト。
桜との関わりで盛り上がり、大笑いになりました。

私は少女時代、近くの戸山公園の桜が4月の楽しみでした。
大学のころは、春の新学期に、必ず上野公園の桜が迎えてくれました。
ピアノ弾きになってから、地元のおなじみの桜を見逃してしまうことが多くなり、かわりに、ふだんお目にかかれることのない桜の名所に思いがけず連れて行っていただいたりすることも多くなりました。
今年は、岡谷のカノラホールの前の満開の桜が、緊張をほどいてくれました。

今年の私の桜運。まあまあ、というところでしょう。