THE SKAFLAMES コンサート

12月24日、クリスマスイヴの夜、渋谷のクラブクワトロで行われた
THE SKAFLAMES
のライブに出かけました。
スカはジャマイカが英国から独立する1960年頃に興った音楽で、レゲエのもとになったスタイルです。
旧約聖書ソロモン、シバに由来するラスタファリズムにも深い関わりがあるそうです。

以前、大学の音楽研究室で、このバンドが話題になったことがあります。
ヤマハ銀座店で背広姿を着ているときには、およそ想像もできない、Mさんのサングラス姿。そのヘビーな姿に、彼を知る先生方一同、
「えー!うっそ~!」
と叫びました。
いつかライブを見てみなくちゃ、信じられないね、ということになったのですが、その機会が突然今日やってきた、というわけです。

クラシックのコンサートには、このウン十年、数限りなく行っていますし、ジャズにもときどきでかけます。けれどロックンロールは、ほぼ皆無。
いったい席はどんなふうになっているのか、6時開始とあるのに、ご本人が
「うーん、始まりはだいたい7時ころかなぁ」
という言葉もよく理解できなかったのです。
ロックバージンの私。
こわごわ会場に到着しました。
赤い照明がグルグル回り、人々が恍惚と踊ったりしているのですが、肝心のバンドの姿はどこにも見えません。録音の歌が次々に流れるだけなのです。
いったいどうなっているの?

ホンモノが登場するまでに雰囲気づくり、会場が十分温まったところで、バンド登場。
ギターを担当しているM氏、バンガローハットでかっこよく決めてます。
九州男児の「オナゴタチ、ツイテコイ」という強がった雰囲気でもなく、さりげないけれどスタイルを守って続けてきたのだ、という自信があふれています。

奄美大島出身のボーカルは、スキンヘッドに和服。
強面なのに優しい声で、お客さんたちは、完全にうっとり。シンプルなメロディをギターなどの味付けで変化を持たせていきます。

耳がつんざけそうな大音量カットバシの曲もあるのですが、合間に静かなバラード調の歌をはさんだり、ユーモラスな言葉遊びが入ったり、とレパートリーの広さとバンドのスクラムを感じるライブでした。

自由席でもなく指定席でもなく、全員が立ち見。
始まる前からスタンディングオーベーションが起こっているような盛り上がり。
これが若者のふつうのコンサートだとすると、クラシックの静けさと行儀の良さは、かなり違和感を覚えるかもしれません。
コンサート、ライブ、ハレの舞台としての在り方、さまざま、いろいろ考えることも多い一日でした。

タージマハールというインド料理で、サパー。
なんだかいつもの年とは違うクリスマスイヴでした。

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