福島県人浜通り会

目白駅から歩いて少しのところに、旧近衛文麿公爵邸があります。
今は、「日立目白クラブ」として使用されているのですが、アールデコ調の当時のインテリアはそのままで、独特の雰囲気を持つ洋館です。
福島県人会に出席させていただき、ピアノを弾かせていただきました。福島県人浜通り会のみなさまは、去年の震災以来、被災地の復興支援に日夜奮闘してこられました。

福島の楢葉町には、以前、コンサートでお邪魔させていただいたことがあります。ゆず畑が広がり、食卓には、自然の恵みの野菜がずらりと並び、感激した日のことが思い出されます。
楢葉町の大部分は現在、警戒区域に指定され、立ち入りもできない状況が続いています。
一年以上がたつ今日でもまだ、涙が出てしまう現状、というお話には胸が痛みました。
そんな中で震災孤児のため、幼稚園の園児を訪問されたり、就職面接会の実施、ロータリーを通じての寄付など、物心両面の支援を続けておられる県人会の皆様のお話をお聞きし、絆の深さと故郷への思いを感じました。

公爵邸のサロンを借りて・・・ということでしたので、パリのサロンで愛されたショパンとリストの作品を、そして、
「がんばれ福島」、元気になる曲を頼みます、というアンコールにこたえ、モーツァルト「トルコ行進曲」などを弾かせていただきました。
最初、元気な笑顔でいらした方が多かったのですが、ピアノ演奏のあとは、「実は・・・」と福島でのご家族の被災の様子などをお話しになられたり、涙を流されたり、という時間となりました。
笑顔の中に秘めておられたものが、自然に流れ出て・・・。

音楽がそうさせたんだよ、とおっしゃっていただきました。

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