パドヴァ、そしてヴェネツィア

ロヴェレートから1時間15分。パドヴァに着きました。
聖アントニオ大聖堂は、12世紀に建てられたロマネスク様式の建物、内部はゴチック様式の荘厳で美しい聖堂でした。
聖アントニオは、溺死した女性を生き返らせるなどいくつかの奇跡を行ったことで知られますが、亡くなって750年後の1981年、聖アントニオの遺体確認が行われたそうです。「遺物」礼拝堂には、腐敗していない舌が安置されており、この奇跡は、聖人が神の教えをすばらしく説いたことを表しているそうです。

スクロヴェーニ礼拝堂は、ジョットによる世界初のフレスコ画で知られます。鑑賞は15分間と限られていて、イタリアとは思えないほど?!厳格にグループ分けされ、スライド予習のあと礼拝堂に入ることができました。
最後の審判の場面、ユダの裏切りの場面など、淡い色合いの中のリアルな感情表現に圧倒されました。
ユダの衣服は、黄色で、イタリアでは「裏切り」の色とされているそうです。

ヴェネツィアでは水上タクシーでホテルに到着。
車が一切入れない、迷宮のような水の都を歩きました。

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山の街、ロヴェレートとは違って、湿気も多く、空気も雰囲気もまるで違います。レオポルトは、ヴェネツィアのことを「教育上およろしくない街」と書き残しています。
車の免許と同じように、水上タクシーと呼ばれる船も免許が必要です。狭い水路を互いにすれ違うときは、ちょっとぶつけたりしながらも驚くべき技で上手に切り抜けます。
ゴンドラの歌やアコーディオンのメロディーが聞こえ、夜も賑やかなヴェネツィアの街でした。

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