第47回カワイ音楽コンクール本選会

第47回カワイ音楽コンクール本選会」が 横浜みなとみらいホールで行われ、審査員として聴かせていただきました。
10000名を超える参加者を擁する大きなコンクール。各地の予選を勝ち抜いた今日の出場者の皆さんは、準備と練習を重ね、この日を迎えられたことが、ステージからひしひしと伝わってきます。
音楽は、もともと点数をつけたり順位を決めたりする行為とは別のところにあるという面もあり、「審査」というのは、難しい、、、といつも思います。
それでも、「大きな舞台」をモーティベーションに、練習を重ねてきた子供たちの成果を評価し、次のステップにつなげていくという大きな役割も担っているわけで、審査員の責任も重大です。

コンクールによって課題曲や演奏時間などが異なりますが、審査の採点方法もそれぞれに異なります。
今回は、自由曲、課題曲をそれぞれ別々に審査し、合計するという方法で、審査する側にとってはありがたいことでした。2曲の出来が大きく違う場合、まとめて点数をつけるのは乱暴に思えることもあるからです。

審査員として、東京芸大の植田克己先生はじめ、各音楽大学で中心的役割を担っておられる先生方がお集まりでした。普段なかなかお会いする機会がないのですが、久しぶりにお目にかかり、お休み時間や帰り道、音楽談義や情報交換、ご家族のお話などをお聞きし、楽しいひとときでした。

長い歴史を持つこのコンクール。
コンピュータのない時代は、算盤で点数を計算していたそうです。
今や、あっと言う間に結果が出て、審議を始めることが出来、算盤をはじく音がしていた時代を想像すると隔世の感があります。

河合弘隆社長から賞状と盾を受け取った入賞の子供たちの笑顔。
まだまだ長いピアノとのつきあいは続くことでしょう。この機会をステップとして、大きく羽ばたいてほしいと願っています。

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