天神万華鏡

松濤美術館で行われています「天神万華鏡」を鑑賞しました。
2015-01-24-00-30-09
鎌倉の実業家、菅原通済によって昭和18年に鎌倉山に創設された常盤山文庫の所蔵作品から、菅原道真(天神様)を描いた掛け軸、浮世絵、絵巻物など111点が展示されています。
松濤美術館は、渋谷区松濤の静かな住宅街の中に佇み、エレベーターもゆったりとしていて、中庭に池のある素敵な空間です。地下1階と2階が展示室になっており、ゆったりと「学問の神様」を鑑賞できました。
菅原道真公という存在が、いかに多くの絵師らのイマジネーションを刺激したかに驚きます。
類まれな才能を示し、神童と称され、学者として最高位に上り詰め国家の発展に尽くすものの、左大臣藤原時平の政略により、冤罪で太宰府へ。左遷されたときの怒りの表情、中国に渡り袈裟を授かった伝説に基づく渡唐天神像など、天神様のさまざまなお顔が並びます。
太宰府や北野天満宮など天神様をお祭りした神社が有名ですが、湯島天神、亀戸天神・・・など、日本全国広く親しまれている天神様!誰でも一度くらいは、試験前にお願いに行ったことがあるような?!
一挙に並ぶと各地の天神様「松濤に大集合!」の感があります。
幼い頃から梅を好まれた道真公が、京都を離れ、太宰府に赴くときに詠んだ歌が有名です。
「東風吹かば 匂いをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
外は、とびきり寒い一日でしたが、一足早く、会場には、たくさんの梅の花が描かれていました。
1月25日まで特別展開催中です。

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