ウィーンの森を訪ねて

ベーゼンドルファーサロンでの練習を終え、午後はウィーンの森半日観光。

ウィーンから車で南へ45分ほど走ると、リヒテンシュタイン城が見えてきます。リヒテンシュタイン侯爵家の故郷で、12世紀に築城された歴史ある名城。
1993年に制作された映画、「三銃士」のロケでも使用されているそうです。

さらに、ウィーンの南西17キロ、ヨーロッパ最大の地底湖、ゼーグロッテSeegrotteへ。毛布を50セントで借りて、暗くて深い地底に降りてみました。外は32度、地底は12度。水温は8度。もともとは、石灰岩の採掘場で、ナチスの時代には秘密工場として機能していたとのこと。まるで黄泉の国に迷い込んだような錯覚を覚えました。

気分を変えてシューベルトが「冬の旅」を作曲した頃訪れていた保養地ヒンターブリュールへ。当時の「菩提樹」から3代目にあたる菩提樹が、植えられていました。今は実がなる季節だそうです。まるで音符の形のようです。シューベルトを口ずさみながらハイリゲンクロイツ修道院へ。メランジェで一息ついたあとマイヤーリンクの礼拝堂にも足を伸ばし、ハプスブルク帝国の歴史に想いを馳せた一日でした。